
宍粟の時間と空間に
醸される宿
兵庫県宍粟市の山あいにたたずむ
150年もの間、地域の慶びの席と共にあった旧料亭「菊水」が
新たな姿「醸す宿 菊亭」として生まれ変わるとともに、
発酵文化が息づくこの地の恵み、建物の記憶、美しい設え、
そして、それらを “醸す” という言葉に込め、
訪れる人にとって熟成された地域文化を発信する宿としてまもなくオープン。
STORY
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菊亭が建つのはかつての宍粟・山崎地区。
旗が風に揺れ、人々の声が通りに響き、
季節ごとに装いを変えながら、この町は幾度となく時代の節目を迎えてきました。
今なお脈打つ「記憶の下地」が、
静かに、しかし確かに、この土地の奥に醸されている。 -

人が集い、声が重なり、喜びの装いが町を染めた日。
この写真に映るのは、御大典を祝う人々の顔と、その奥に宿る町の誇り。
宍粟という小さな町に刻まれた、名もなき歓びの瞬間。
そこに流れていた空気は、今もどこかで静かに醸されている。 -

昭和初期、作曲家・中山晋平と詩人・野口雨情が、この宍粟の地に降り立った。
二人が向かったのは、山崎町にあった老舗料亭「菊水」。
豊かな膳と静かな設えがもてなし、彼らの創作を支えた。
ここで生まれたのが「山崎小唄」。
町の情景と人の暮らしを映した旋律と詞は、菊水の空気の中で醸された。
そして、菊水から菊亭へ
静かに“醸す宿”
へと生まれ変わる。








