STORY
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宍粟の地に誕生した新たな歴史。
その真新しい設えの足元には、この土地が長きにわたり育んできた、
確かな「記憶の下地」が静かに横たわっています。
そこには、今のこの「菊亭」へと繋がる、地域と文化の原風景が広がっています。 -
菊亭が建つのはかつての宍粟・山崎地区。
旗が風に揺れ、人々の声が通りに響き、
季節ごとに装いを変えながら、この町は幾度となく時代の節目を迎えてきました。
今なお脈打つ「記憶の下地」が、
静かに、しかし確かに、この土地の奥に醸されている。
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人が集い、声が重なり、喜びの装いが町を染めた日。
この写真に映るのは、御大典を祝う人々の顔と、その奥に宿る町の誇り。
宍粟という小さな町に刻まれた、名もなき歓びの瞬間。
そこに流れていた空気は、今もどこかで静かに醸されている。 -
昭和初期、作曲家・中山晋平と詩人・野口雨情が、この宍粟の地に降り立った。
二人が向かったのは、山崎町にあった老舗料亭「菊水」。
豊かな膳と静かな設えがもてなし、彼らの創作を支えた。
ここで生まれたのが「山崎小唄」。
町の情景と人の暮らしを映した旋律と詞は、菊水の空気の中で醸された。





